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【岐阜】多彩な味で健康「ミニ懐石膳」 古川の八ツ三館が14日まで提供

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 | 特産  2022年11月01日

ミニ懐石膳を味わう紺田会長(右)ら

ミニ懐石膳を味わう紺田会長(右)ら

 14日の世界糖尿病デーに合わせ、飛騨市古川町の老舗旅館「八ツ三館」が1日から、栄養バランスなどに優れたミニ懐石膳「健康食Lunch飛騨」の提供を始める。要事前予約で、14日まで。

 世界糖尿病デーは、糖尿病の発症に関係するホルモン「インスリン」を発見した医学博士の誕生日にちなみ、世界保健機関(WHO)などが1991年に制定。その一環で県内でも関連事業が企画されている。飛騨市では市医師会と市が共催し、ミニ懐石膳の提供を八ツ三館に依頼。ほかに、8~14日午後6~8時に神岡城(同市神岡町)を青色にライトアップする。

 ミニ懐石膳は、飛騨産エゴマや宿儺(すくな)カボチャ、飛騨牛など、地元の食材をふんだんに使用。お造りに飛騨産キクラゲを使い、たれをつけだれにした。また、素材やだしを最大限に生かす味付けを施すことで、苦みや甘みなど、多彩な味わいと食べ応えを実現させた。

飛騨の食材を多用し、味付けにも工夫を凝らしているミニ懐石膳=いずれも飛騨市古川町で

飛騨の食材を多用し、味付けにも工夫を凝らしているミニ懐石膳=いずれも飛騨市古川町で

 健康面では、1食あたりの摂取エネルギー量を、一般的な懐石料理の半分程度とされる765キロカロリー程度に低減。食塩相当量も2.2グラムほどと、日本人の食事摂取基準における1食分の値をクリアし、脂質や糖質も低くした。野菜の摂取量は、市が生活習慣病予防の一環で呼びかけている「1日350グラム」から計算される1食分より多い、155グラムとした。

 31日には八ツ三館で料理が披露され、市医師会の紺田健彦会長や都竹淳也市長らが、管理栄養士の幅節子さんの解説を聞きながら、舌鼓を打った。都竹市長は「食べていて不足感がなく、宴席でも話題になると思う」と評価。料理を手がけた八ツ三館の秋田直樹総料理長は「物足りなく感じないように、素材のうまみを生かす献立を考えた。地元の食材を楽しんでもらいたい」と話した。

 「こんなにおいしく薄味ができるということを、味わってほしい。家庭でも参考になると思う」と幅さん。紺田会長は「色とりどりで味付けもいい。皆さんに、糖尿病を考えるきっかけにしてほしい」と話した。税込み5500円。(問)八ツ三館=0577(73)2121

 (吉本章紀)