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【岐阜】広まれ!飛騨の伝承作物 市内8店で限定メニュー提供へ

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 | 特産  2023年11月30日

白たまごのレモンスパイスカレーなどを紹介する中川さん

白たまごのレモンスパイスカレーなどを紹介する中川さん

 飛騨市内で長年栽培されている固有の作物を使った限定メニューを提供する「市伝承作物月間」が12月1日から、市内の飲食店など8店で始まる。市の食に関するサイト「HIDAICHI」では家庭向けのレシピも新たに公開し、さらなる普及を図る。 (吉本章紀)

 市伝承作物は、市内で長年栽培され、市の食文化に密接に関係した食材などを市が認定する制度。市民に周知して身近に感じてもらうのが狙いで、これまで「白たまご」や「あぶらえ」「行真ねぎ」など14品目を認定している。

 12月末まで各店舗で、白たまごのスープやパウンドケーキ、行真ねぎなどを使った温野菜のせいろ御膳などが登場。2日には同市古川町の三寺めぐり朝市で、「船津かぶら」などの伝承作物の販売会も開く。

 11月28日には同町の「喫茶あん」で新レシピのお披露目があり、白たまごを使ったレモンスパイスカレーと、インドなどのヨーグルト料理「ライタ」を生産農家らが試食。

 白たまごなどを栽培する同市神岡町、清水琢也さん(46)は「白たまごは正月料理などで使うが、カレーで食べたのは初めて。豆の甘さを感じることができ、こういう使い方もあるんだなと思った」と話した。

 メニューを考案した飛騨スパイスカレー研究所の中川雄介所長(49)は「白たまごは食感が良くて、普通の豆と同じように料理に使える。普段食べているものと食べ比べるといいかもしれない。若い人にリーチするといいなと思う」と期待を寄せた。

市が認定した伝承作物の一部=いずれも飛騨市古川町で

市が認定した伝承作物の一部=いずれも飛騨市古川町で