ジャンル・エリア : 三重 | 神社・仏閣 2023年02月06日
歩行が不自由な高齢者や障害者が伊勢市の伊勢神宮内宮を参拝する際に介助をする有償ボランティア「伊勢おもてなしヘルパー」の2期生認定式が5日、伊勢市の伊勢商工会議所であった。研修を終えた35人が認定を受け、1期生約50人と共に活動していく。
介助が必要な参拝者が年々増える中、障害のある人の伊勢志摩地域の観光に取り組むNPO法人「伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」(鳥羽市)や伊勢商議所などでつくる「伊勢おもてなしヘルパー推進会議」が2017年からサービスを開始。ヘルパーは玉砂利の参道や階段など、車いすなどでは旅行しづらい場所での手助けをしている。
2期生は昨夏に募集され、車いすの取り扱いや介助方法などを学んだ。認定を受けた同市西豊浜町の会社員の女性(48)は「実習の際に、車いすに乗って内宮を参拝したが、少しの段差や傾きでも怖かった。観光客にたくさん声をかけ、話を聞きながら活動していきたい」と話した。
推進会議によると、ヘルパーには22年度、1月末までに57件の利用があったという。
(外山矩実)