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【長野】昨年発見の押絵雛展示 松本の馬場家住宅

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 甲信越  2023年03月01日

復元された押絵雛などが並ぶ会場

復元された押絵雛などが並ぶ会場

 桃の節句に合わせて、古民家で風情と季節感を感じてもらおうと、松本市内田の国重要文化財「馬場家住宅」でひな人形が展示されている。今年は、昨年7月に馬場家の所蔵品から発見された松本地域伝統の「押絵雛(おしえびな)」も室内の一角を彩る。4月2日まで。

 押絵雛は、江戸時代末期から明治時代にかけてこの地域で盛んに制作されたひな人形。人形をかたどった厚紙に綿をのせて布で包み、半立体的になっている。

 見つかった押絵雛は明治中期ごろのものと推定され、4体が飾り棚に並ぶ。毎年展示される7段飾りや復元された押絵雛も床の間などに展示し、計8点54体が訪れた人を楽しませている。

 同住宅主任の宮下慶祐さん(37)は「昔ながらの伝統建築の中で、伝統的な行事を楽しんでもらいたい」と話している。

昨年発見された明治時代中期のものと推定される押絵雛=いずれも松本市内田の馬場家住宅で

昨年発見された明治時代中期のものと推定される押絵雛=いずれも松本市内田の馬場家住宅で

 土人形など、同時に発見された所蔵品も常設展示室で紹介している。開館時間は午前9時~午後5時で、月曜休館。入館料は大人310円で、中学生以下と松本市在住の70歳以上は無料。(問)同住宅=0263(85)5070

 (山崎優日)