ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術 2019年10月23日
高岡市博物館は、所蔵する彫刻作品を紹介する「ものを象(かたど)る~高岡ゆかりの彫刻資料~」を常設展・お宝コーナーで開催している。12月8日まで。入館無料。
同市川原町出身で、高岡彫刻漆器の基礎を築いたとされる彫刻家和田長次郎(1882~1955年)の欄間「竹に雀(すずめ)」と、同市末広町にあった神木「七本杉」の木材を使い、浮き彫り技法で制作した「観音座像」、同市横田町の彫刻家・原型師の米治一(こめじいち)(1896~1985年)の「富士山図額面」など6点が並ぶ。
長谷川義起(よしおき)(1891~1974年)の彫刻で、1939年に高岡古城公園で除幕された作品「国技」の写真も展示。この彫刻は戦時中に金属供出された。現在、同公園にある彫刻作品「国技」は長谷川義起の別の作品「四ツ」。
宇川恵里学芸員(36)は「彫刻家が欄間や観音座像などいろいろなものを作っていたことが分かる。現在ある彫刻『国技』は、昔と違う作品ということが分かる写真も興味深い」と話す。
開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。 (武田寛史)