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【三重】高虎は「こうした」に焦点 伊賀上野城の功績やエピソード紹介

ジャンル・エリア : 三重 | | 展示 | 歴史  2023年04月20日

「どうする家康・こうする高虎!」の展示=伊賀市上野丸之内の伊賀上野城で

「どうする家康・こうする高虎!」の展示=伊賀市上野丸之内の伊賀上野城で

 伊賀市上野丸之内の伊賀上野城が、新年度に合わせて展示などをリニューアルした。大天守ではNHK大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ企画展「どうする家康・こうする高虎!」が開かれている。伊賀国を治めた津藩初代藩主の藤堂高虎と徳川家康との関係をクローズアップし、ドラマに取り上げられないようなエピソードを集めて解説している。(瀬里崎蒼馬)

 戦国時代の築城の名手として知られる高虎は、外様でありながら家康に信頼され、32万石の大名に取り立てられた。江戸城の設計や日光東照宮の造営を任されたとされる。

 企画展は資料のレプリカと合わせ、高虎の活躍を時代順にパネルにまとめた。家康の暗殺を察知した高虎が身をていして守ろうとしたエピソードなどを紹介する。家康の死後に徳川秀忠の五女・和子の入内が停滞していた際、交渉役を務めた実績も解説。政治家としての手腕にも触れた。

 「高虎公からあなたへのメッセージ」というコーナーでは、侍としての覚悟や家来の心掛けを記した高虎の遺訓を要約した。「告げ口は聞くな」「分不相応な見えは張るな」などで、現代社会でも役立つ内容だと説明している。

 城を管理運営する伊賀文化産業協会の福田和幸専務理事(74)は「ドラマに出てこないであろう高虎の足跡を展示した。要所で家康を支えた高虎の働きをぜひ知ってもらいたい」と話している。

 企画展は12月24日まで。午前9時~午後5時。入館料は600円、中学生以下300円。