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【三重】草花の苗で英虞湾の景色表現 志摩市役所で展示中

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 |   2023年04月24日

英虞湾の景色を表現して制作されたフラワーパネル=志摩市役所本庁舎前で

英虞湾の景色を表現して制作されたフラワーパネル=志摩市役所本庁舎前で

 先進7カ国首脳会議(G7 サミット)に伴って志摩市で6月16~18日に予定される交通相会合の関係者を歓迎しようと、草花の苗で英虞湾の景色を表現した「フラワーパネル」が市役所本庁舎前で展示されている。期間は同月下旬ごろまでの予定。 (阿部竹虎)

 会合に向けて官民で組織する市民会議が企画。パネルは壁面緑化用の資材で構成され、幅約5メートル、高さ2メートルある。草花の苗を720株使い、賢島大橋の向こう側に沈む夕日や輝く海面を表した。陸地を結ぶ橋をモチーフにすることで、市と各国のつながりを発信しているという。

 市民会議の構成団体や一般の参加者が作業するイベントが22日にあり、約100人が庁舎前に集まった。ポットから苗を取り出し、水を含んだスポンジを根と土の部分に巻き付け、固定具に装着。パネルにはめ込んで仕上げた。暖色系の花を咲かせたマリーゴールドやインパチェンスなどの苗を使った。

 同市でG7サミットが開かれた2016年は、湾内で養殖が盛んな真珠母貝のアコヤガイを表現したフラワーパネルが制作され、庁舎前で展示された。アコヤガイの貝殻をちりばめた当時のオブジェは、今回のパネルの太陽にあたる部分に取りつけられている。

 代々木高校志摩夏草本校(志摩市磯部町)から参加した生徒は「参加者は皆やさしく、いい雰囲気で作業できた。会合の参加者には市内のきれいな景色を見てほしい」と話した。作業に加わった橋爪政吉市長は「市民の機運醸成が形になって表れており、ありがたく思う」と語った。