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【福井】県立歴史博物館に結城秀康座像 菩提寺・孝顕寺が寄贈

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 福井  2023年04月24日

寄贈された結城秀康座像=福井市の県立歴史博物館で

寄贈された結城秀康座像=福井市の県立歴史博物館で

 福井市出身の彫刻家、雨田光平(1893~1985年)が制作した結城秀康座像が市内の県立歴史博物館に寄贈され、23日、除幕式があった。秀康は徳川家康の次男で、福井藩初代藩主。NHK大河ドラマ「どうする家康」が放送中でもあり、市民の関心を呼びそうだ。

 座像は秀康の菩提(ぼだい)寺である市内の孝顕寺の依頼で、雨田が1958(昭和33)年に制作し本堂に安置されていた。石こう製で青銅色に着色されており、高さ103センチ、幅180センチ。ふくい歴女の会の後藤ひろみ会長の仲立ちで3月に寄贈され、博物館の1階エントランスホールに展示された。

 除幕式で、法山雅浩館長が「来年は福井の礎を築いた秀康公の生誕450年であり、県民に秀康公について広く深く知ってほしい」とあいさつ。孝顕寺檀家(だんか)総代の金井康祐さん(64)は「座像は重厚感があり、ずっとしかるべき所で多くの人に見てほしいと思っていたので、博物館に展示してもらえてうれしい」と喜んだ。

 展示は5月23日まで。瓜生由起総括学芸員は「その後、一部色がはげている所をどうするかなどを検討したい。特別展などで披露していきたい」と話していた。(松田士郎)