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【岐阜】「モネの池」に恥じない遊歩道に 住民ら力合わせバリアフリー整備

ジャンル・エリア : 岐阜 | 神社・仏閣 | 自然  2023年04月26日

舗装された遊歩道。名もなき池(通称「モネの池」)(左)が見学しやすくなった

舗装された遊歩道。名もなき池(通称「モネの池」)(左)が見学しやすくなった

 関市板取の根道神社下にある名もなき池(通称「モネの池」)で、メインの遊歩道の一部が舗装された。観光客らが寄せた協力金などを使い、地元住民が取り組んだ。転倒のリスクが下がり、つえや車いすでも見学しやすいバリアフリーの観光名所になった。

 舗装した遊歩道は、池西側の約50メートル。多くの人が踏み歩いた影響で、以前は大小の石があちこちに露出し、路面の凸凹が問題になっていた。観光客が写真の撮影に夢中になるあまり、転倒してけがをする事故も起きていた。

 協力金は、住民らでつくる「通称『モネの池』環境整備委員会」が池や駐車場で集めた。池の絶景を印刷したクッキーを販売する「天秤(てんびん)や」(可児市川合)が売り上げの一部を寄せた。池近くの自動販売機の売り上げの一部も合わせ、総額約110万円で整備した。

 委員会は2020年10月、地元の白谷自治会と共同で東側の遊歩道を板張りに改修していて、今回の舗装は第2弾。さらに協力金が集まり次第、残りの未整備部分も改修し、池の周囲全てを歩きやすくする方針。

改修された遊歩道から撮影した名もなき池(通称「モネの池」)=いずれも関市板取で

改修された遊歩道から撮影した名もなき池(通称「モネの池」)=いずれも関市板取で

 委員会のメンバーで神社の長屋幹男宮司は「皆さんから協力金を頂いているので、目に見える形でお返ししたかった。観光客がけがなく見学できるように環境を整えたい」と語った。

 名もなき池は1980年代にかんがい用のため池として整備。2015年ごろから、交流サイト(SNS)で話題を呼び、市内有数の観光名所になっている。

 (秋田耕平)