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【三重】懐かしい玩具や駄菓子ずらり 津市に「一身田レトロ館」オープン

ジャンル・エリア : サブカルチャー | 三重 | 展示 | 文化 | 歴史  2023年05月26日

収集したレトロパチンコ台の前で「幅広い世代に楽しんでほしい」と話す下津さん

収集したレトロパチンコ台の前で「幅広い世代に楽しんでほしい」と話す下津さん

 昔懐かしいパチンコ台やテレビゲーム機、わたがし製造機…。昔懐かしい玩具や駄菓子を集めた「一身田レトロ館」が、津市一身田町にオープンした。同町の老舗しょうゆ会社「下津醤油(しょうゆ)」社長の下津浩嗣さん(46)が、まちおこしのために古民家を改装して整備。「大人には懐かしさ、子どもには目新しさがあり、世代を問わずに楽しめる」と来館を呼びかけている。(寺岡葵)

 レトロ館は2階建てで、1階の入り口は駄菓子屋。奥には昭和後期−平成初期のパチンコ台とスロット台計20台が並び、実際に遊ぶこともできる。2階には、プラレールや子ども向けのメダルゲーム機の他、任天堂の家庭用テレビゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」「スーパーファミコン」で遊べる和室もある。

 
かつて流行した家庭用テレビゲーム機で遊べる和室

かつて流行した家庭用テレビゲーム機で遊べる和室

 オープン初日の19日、訪れた客は「おばあちゃんの家に来たみたい!」などと、久しぶりに触れる懐かしい玩具に声を弾ませた。

 新町小6年の生徒(11)は「見たことないゲームばかり。メダルゲームやわたがしづくりが楽しかった」と笑顔。同生徒の父(58)は「どれも昔遊んだものばかり」と、ファミコンやパチンコに夢中になっていた。

 もともとレトロな玩具が好きで、昔ながらのパチンコ店や駄菓子屋が減っていくことに寂しさを感じていた下津さん。「一身田の街並みに合う」とレトロ館を構想し、仏壇店だった築50年以上の古民家を改装した。運営は、下津さんが社長を務め、高田会館なども運営する「あかり屋」が担う。

 
軽トラックの荷台に並べられた駄菓子やおもちゃ=いずれも津市一身田町の「一身田レトロ館」で

軽トラックの荷台に並べられた駄菓子やおもちゃ=いずれも津市一身田町の「一身田レトロ館」で

 パチンコ台やファミコンは、下津さんがネットオークションで買ったり、譲り受けたりして集めた。プラレールは、一身田商工振興会の中川隆功会長が、趣味で集めたものを寄贈した。

 下津さんは「レトロ館はまだ完成していない。どんどんブラッシュアップしていきたい」と意気込む。

 営業は金−日曜と祝日の午前10時~午後5時。遊び場は時間制で中学生以上が500~2000円、小学生以下は300~1200円。駄菓子屋は入場無料。(問)059(269)7707