ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 水族館 | 生き物 2023年06月21日
名古屋港水族館(名古屋市港区)は20日、飼育するアカウミガメの産卵した卵がふ化し、赤ちゃん10匹が誕生したと発表した。アカウミガメの卵のふ化は、同館で2年ぶり。早速、多くの来館者の人気を集めている。
館内の人工ふ化場で19日、31歳の雌の「CcW-19」が4月16日に産卵した卵から、赤ちゃんが生まれているのを確認した。赤ちゃんは甲長約4センチで、体重は20グラム弱。南館3階のウミガメ回遊水槽横の専用水槽で小さな前足と後ろ足を懸命に動かして泳ぐ愛らしい姿を見せている。
CcW-19は今季、6月6日までに5回計355個の卵を産卵。20日現在、エコー検査で6回目の卵も体内で確認されている。平均的なアカウミガメの産卵は、1シーズンに3~4回だといい、このウミガメの「出産ラッシュ」に飼育員も驚いているという。
ウミガメの赤ちゃんを見ることができるのは、国内の水族館でも珍しい。飼育員の森昌範さん(48)は「赤ちゃんガメのかわいさとともに成長した姿も見てもらい、ウミガメの一生を体感してもらえれば」と話した。
(坂本圭佑)