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【三重】ハス映える梅雨空の町 津市や亀山市で咲き始める

ジャンル・エリア : 三重 | 神社・仏閣 | 自然 |   2023年06月29日

如来堂の前に置かれた鉢に咲くハス=津市一身田町の高田本山専修寺で

如来堂の前に置かれた鉢に咲くハス=津市一身田町の高田本山専修寺で

 津市や亀山市で、ハスの花が咲き始めている。午前中に花を開いて、午後には閉じるハス。花が咲いている時間帯は、梅雨空の町に彩りを添えている。 (橋場翔一、横田浩熙)

 高田本山専修寺(一身田町)の境内には、八重咲きで白色の「黒谷白蓮」など35品種の鉢植えが計135鉢並ぶ。一部が花を咲かせ、参拝客の目を楽しませている。

 今年は浄土真宗の開祖である親鸞の生誕から850年の節目。先月には50年に1度の奉賛法会を終え、新しい宝物館を開館した。専修寺の担当者は「記念すべき年。新たな見どころも増え、ハスの見頃ももうすぐ。大勢に来てほしい」と願う。見頃のピークは8月上旬まで。

 津市白山町二俣では、段々の休耕田約6000平方メートルにハス畑が広がる。淡いピンク色や白色の花を眼下に一望しながら、休憩できる高台もある。

 管理するのは地元有志の団体で、ハス畑を整備してから今年で7年目。副会長の堀山貴晴さん(52)は「ハス畑は過疎化する地域にとって、さまざまな人との接点になる大切な場所」と話した。見頃は7月下旬まで。

 ハス畑はJR家城駅(白山町南家城)から南西に2キロの二俣集落センター近く。駐車場などには募金箱が置かれ、団体の運営資金を募っている。

 亀山市辺法寺町の植物園「穴虫の郷」では、今月20日ごろから開花し始めた。現在は数輪程度だが、この先次々と花開き、7月末まで見頃が続きそうだ。

地元有志が休耕田を活用して栽培しているハス=津市白山町二俣で

地元有志が休耕田を活用して栽培しているハス=津市白山町二俣で

 地元住民でつくる「六〇(ろくまる)会」が休耕田を利用し、2005年から整備。ハスは広さ約30アールにわたって植えられ、市内外から写真愛好家らが訪れるという。会は午前9時ごろまでの観賞を勧めている。

 7月16日には園内で「花蓮祭り」を催し、写生大会を開いたり、そうめんやかき氷を提供したりする。

 会長の笠井年憲さん(75)は「今年はザリガニなどに一部のハスの芽が食べられてしまったが、全体的にはよく咲いてくれそう。写真映えするので見に来てほしい」と来園を呼びかけている。

白い花が開いたハス=亀山市辺法寺町の穴虫の郷で

白い花が開いたハス=亀山市辺法寺町の穴虫の郷で