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【岐阜】月を愛でる俳句や文化に親しむ 大垣で松尾芭蕉の直筆作品など展示

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 文化 | 芸術  2023年10月18日

月を題材にした作品が並ぶ会場=大垣市奥の細道むすびの地記念館で

月を題材にした作品が並ぶ会場=大垣市奥の細道むすびの地記念館で

 月にまつわる俳句や文化に親しむ企画展「月を愛(め)でる俳人たち」が、大垣市奥の細道むすびの地記念館で開かれている。松尾芭蕉の直筆作品を中心に18点が並び、月の種類による情景の奥深さを表現している。11月19日まで。 (成田はな)

 福井県立美術館が所蔵する「月きよし」の短冊は奥の細道の旅の途中で詠まれた句とされる。句形を徐々に変えていることをパネルで紹介し、推敲(すいこう)した様子が伝わる。

 「月は俳句を詠むのに重要な題材として扱われてきた」と市教育委員会文化振興課の山崎和真学芸員(36)は力を込める。芭蕉の門人、杉風(さんぷう)は新月から数えて26日目の月を題材に選び、添えられた画が初冬の寒さを表現している。満月直前の欠けた月や中秋の名月をたたえる作品が並ぶ。

 山崎さんは「年間を通じて見られる月にもいろいろな呼び方があることを知ってほしい」と来場を呼びかける。

 入館料300円。18歳未満と市内の65歳以上は無料。午前9時~午後5時。22日に記念館で玉川大講師の野村亞住さんによる関連講座があり、記念館のウェブサイトで事前予約を受け付けている。受講無料。