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【富山】人生のうねり 染色で表現 作家・中田さん 砺波で展示

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 工芸品 | 芸術  2023年07月31日

色彩豊かな染色作品が並ぶ会場=砺波市太郎丸のとなみ散居村ミュージアム民具館で

色彩豊かな染色作品が並ぶ会場=砺波市太郎丸のとなみ散居村ミュージアム民具館で

 富山市の染色作家中田朋子さん(70)の個展「染 中田朋子 作品展…奏でる音色を布に染める…」が、砺波市太郎丸のとなみ散居村ミュージアム民具館で開かれている。11月5日まで。

 富山市出身の中田さんは、女子美術大で染色を学び、身近な植物でつくる天然染料などを使った染色作品を半世紀作り続けている。1992年に富山市で立ち上げた教室「どみどみ工房」で受講生に染色の魅力を教えているほか、オーストラリアなど国内外で個展を開いている。

 今回は、新作を含む13点を展示。「我夢遥(わがゆめはるか)」は高さ2メートル、幅1.75メートルの麻布に、染料をのりに溶かした色のりで染める「捺染(なっせん)」と呼ばれる技法で、土偶のような顔を10以上の色を使って描いた。

 会場中央にある「うねり」は、絞り染めした綿布で新聞紙を包み、巨大なヘビの形にして天井からつるし、波瀾万丈(はらんばんじょう)な人生のうねりを表現した。

 会場では、天然染料で染め上げたショールや手ぬぐいを販売。中田さんは「どうやって染めるかなどと、染色に関心を持ってもらえたらうれしい」と話している。

 8月26日、9月30日は、中田さんによる展示解説がある。入館料は高校生以上100円、中学生以下無料。水曜と第3木曜休み。 (広田和也)