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【石川】学生レンジャー 白山で活躍中 動植物の解説や手作りビンゴ

ジャンル・エリア : | 石川 | 自然  2023年08月25日

散策路の市ノ瀬園地の植物の写真を撮影する学生たち

散策路の市ノ瀬園地の植物の写真を撮影する学生たち

夏山登山を盛り上げ

 白山市などが対象の白山国立公園の自然環境保護や調査などを行うレンジャー(自然保護官)の補助員として学生が活動する「サブレンジャー事業」が、同市白峰の市ノ瀬ビジターセンターで行われている。登山者が増える8月に合わせ、県内外の学生が登山客の案内やセンターの清掃、登山をより楽しめるビンゴの制作など、多岐にわたる業務で夏山登山を盛り上げている。(青山尚樹)

 白峰地域を中心に活性化に取り組む大学生のサークル「しらみね大学村」が協力。今月9~30日の期間で県内や関東地方などから集まった17人の学生が参加し、同センターの開館時間には2~5人ほど常駐している。

 学生たちは登山者らが楽しめるように「白山スーパービンゴ」を作った。頂上の御前峰や砂防新道の名水「延命水」などのスポット、白山で見られるアサギマダラやアキアカネなどの昆虫、植物の写真と解説を載せ、登山中に見つけたら写真にチェックを入れる。今後、達成者には白山の風景が描かれたしおりのプレゼントを計画している。

しらみね大学村の学生たちが製作した「白山スーパービンゴ」いずれも=白山市白峰で

しらみね大学村の学生たちが製作した「白山スーパービンゴ」いずれも=白山市白峰で

 センター近くの草刈りや登山者の案内に加え、散策路市ノ瀬園地周辺で見られるウドの花などの植物や動物の足跡を写真に撮り、センター内のホワイトボードにまとめて解説している。

 同市白峰の環境省白山自然保護官事務所のレンジャー染谷祐太郎さん(30)は「学生ならではの自由な発想でいろいろと取り組んでもらっていて、大変ありがたい」と感謝する。

 しらみね大学村共同代表の中村直人さん(21)は「大学生にとって普段は経験できないことができて学びも多い」と話している。