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【滋賀】「保護猫がいなくなり、店がつぶれるのが夢」なカフェ #推し猫グランプリ

ジャンル・エリア : 動物 | 生き物 | 近畿  2023年09月08日

賞金で設置したキャットウオークで菜津美さんからおやつをもらう猫たち=長浜市八幡中山町のにゃんずはうすで

賞金で設置したキャットウオークで菜津美さんからおやつをもらう猫たち=長浜市八幡中山町のにゃんずはうすで

 長浜市八幡中山町に昨春オープンした「里親探しの猫カフェ にゃんずはうす」が、楽しい猫の姿の発信者をオンライン投票で決める「#推し猫グランプリ2023」の猫カフェ部門で最高賞のグランプリを獲得。参加した保護猫カフェ70店の頂点に立った。

 グランプリは一般社団法人日本猫ねこ協会が主催。2020年から年1回実施している。

 にゃんずはうすは南方透さん(31)、菜津美さん(29)夫妻が経営。開店以来、80匹の飼い主がいない保護猫に新しい家を見つけてあげてきた。

 人気は、新しく店に来た猫の人慣れ訓練。再生数が200万回を超える動画が複数ある。当初、虐待やネグレクトで人間に不信感を持ち、南方夫妻に牙をむきだして威嚇していた猫が、徐々に慣れ、かわいく甘えるようになるまでを撮影した。

 現在、はうすには譲渡対象でない「スタッフ猫」8匹を含め、約40匹の猫がいる。賞金の22万円を全額「猫に還元したい」と、店内のキャットウオーク設置に費やした夫妻は「お客さんに感謝するしかない」と声をそろえた。

 透さんは「東京、大阪のカフェが選ばれてきたグランプリに、開店1年半に満たない地方都市のカフェが選ばれたことに意義がある。長浜を元気にしたい」と語った。菜津美さんは「保護猫がいなくなり、店がつぶれるのが夢」と猫愛を示した。

 完全予約制で、一度の入店上限は5人。料金は一般が1ドリンク付き1時間1200円、小学生―大学生は同1000円。未就学児は対象外。延長は10分200円。数量限定の猫おやつ100円。

 火、水曜定休。営業時間は月、木曜が午前10時~午後6時。金、土、日曜と祝日は午前10時~午後7時。(問)にゃんずはうす=070(8514)2991

 (松本芳孝)