ジャンル・エリア : 三重 | 動物 | 生き物 2023年09月13日
先月5日にアオウミガメが初めてふ化した紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」は、愛らしい赤ちゃんを一目見ようと、連日家族連れなどでにぎわっている。22~24日には生誕祭を予定しており、一緒に新たな命の誕生を祝ってほしいと来園を呼びかけている。
園によると、アオウミガメは卵のときから水槽で展示しているが、ふ化した後は一躍人気コーナーとなり、家族連れなどが愛らしい赤ちゃんを前に立ち止まる姿が目立つ。
この1カ月で約40匹が卵から顔を出したが、1匹も命を落とさずにすくすく育っている。ふ化直後は甲長が5センチほどだったが、大きいものは7センチほどに。今後もあと数匹がふ化する見込みだ。
生誕祭では22日に記念式典を行う。23、24の両日は午前10時~午後4時、公園のグッズや園内で使える商品券が当たる抽選会、オリジナル缶バッジ作り、飲食物や雑貨を販売するマルシェを予定。また22日以降、赤ちゃんの展示水槽を増やす。(問)同園=0735(33)0300
甲羅磨きでピカピカに
生誕祭を前に11日、ウミガメとタイマイを育てているプールの大掃除とカメの甲羅磨きがあった。
年4回ほど実施しており、園のウミガメ飼育や研究などに出資している県内外の「ウミガメサポーター」11人と職員3人が参加。直径6メートルと4メートルの計二つのプールの水を抜いて薬剤で洗浄した後、アオウミガメやタイマイの甲羅に水をかけながら金属製のたわしで磨き、こけなどの汚れを丁寧に落としていった。
大阪市住之江区の会社員の男性(44)は、大のカメ好きという次女(7)と共に汗を流した。「カメは力が強くて押さえるのも大変だが、きれいになってうれしいし、楽しかった」と充実した表情を浮かべていた。
身体測定もあり、重さ100キロに達するウミガメも。きれいになって元気よく動き回る姿を参加者たちが温かく見守った。
(酒井貴之)