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【石川】イチジク 通年誘客の顔に 栽培と販売 宝達志水の農園 第3弾

ジャンル・エリア : グルメ | 果物 | 特産 | 石川  2023年09月14日

トレジャーふぁーむが栽培するイチジク畑=宝達志水町南吉田で

トレジャーふぁーむが栽培するイチジク畑=宝達志水町南吉田で

畑15アール借り入れ 町特産「続けたい」

 宝達志水町宿の観光農園「トレジャーふぁーむ」が今年、イチジクの栽培に乗り出した。今夏からは収穫したイチジクを農園で販売。業務スーパーを展開するモアショップヤマモト(同町河原)が観光客を呼び込もうと開いた農園で、イチジクは栽培作物としてはトマト、イチゴに続く第3弾となる。山本加津雄社長(64)は「栽培品目を増やし通年で客を呼び込みたい」と話す。 (松村裕子)

 南吉田と坪山で農家が栽培をやめたイチジク畑計15アールを借り、今春からイチジク専属の社員を雇った。「町の特産で需要はある。栽培を続けたい」と山本社長。一般的な赤い桝井ドーフィンを露地栽培し、担当の武田玄さん(30)が8月半ばから収穫に当たる。「今年は晴天続きだったので大きくて甘いイチジクが採れ、豊作」と話す。

 収穫物は月金曜以外に農園で販売。朝、畑で採ったばかりの新鮮さが売りだ。業務スーパー押水店やAコープつばた、かほく店にも出荷。町のふるさと納税の返礼品にもしている。

遠方からも購入客が訪れるイチジク=宝達志水町宿で

遠方からも購入客が訪れるイチジク=宝達志水町宿で

 農園では、土日曜は松浦ファーム(上田)の高級な黒イチジクもあわせて販売しており、開店前から10組以上が並ぶ。黒イチジクだけでなく、傷があるなどわけありのお得パックも人気。その場で食べ出すイチジク好きの客も。黒イチジク目当てに来た金沢市の女性(75)は「イチゴ狩りに来たことがあるが、イチジクを販売していると聞いて初めて買いに来た。孫も好きなので」と黒イチジク以外にも家族分買い込んだ。交流サイト(SNS)の情報で東京など遠くから来た客もおり、町への誘客につながっている。

 トレジャーふぁーむでの販売は、火水木曜の午前9時~正午、土日曜の午前10時~午後4時。14日は臨時休業。