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【愛知】雅な伝統色を染織技術で復元 岡崎市美術館で企画展

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 愛知 | 歴史  2023年09月25日

日本古来の伝統色を再現した展示品=岡崎市高隆寺町の市美術博物館で

日本古来の伝統色を再現した展示品=岡崎市高隆寺町の市美術博物館で

 日本古来の伝統色を現代の技術で復元した染織品を紹介する展示会「至高の紫 典雅の紅 王朝の色に挑む」が、岡崎市高隆寺町の市美術博物館で開かれている。11月5日まで。

 植物など自然の素材を使って作られた染織品は、美と富の象徴とされる貴重品で、特に紫や紅は高貴な色として尊ばれたという。しかし時代の変化に伴い、昔ながらの色合いは失われたとされる。

 会場では、自然の染料による日本の伝統色の再現に挑む老舗染色工房「染司(そめのつかさ)よしおか」(京都市)の技術で、現代によみがえった染織品を中心に計123点を展示。「源氏物語」の登場人物の衣装を当時の文献で調べ、たで藍や紅花といった染料を使って再現した作品を見ることができる。

 同館学芸員の酒井明日香さんは「写真や図版では伝わらない色彩の美しさを、ぜひ会場でご覧いただきたい」と来館を呼びかける。

 入館料は高校生以上千円、小中学生500円。午前10時~午後5時。月曜休館(祝日は開館)。10月29日には、同工房6代目当主の吉岡更紗さんによる講演会がある。参加無料、定員50人。9月29日までに申し込みが必要。

 (服部壮馬)