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【富山】鯰絵や瓦版 大地震伝える 射水・大楽寺が公開

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 歴史 | 神社・仏閣 | 芸術  2023年09月26日

鯰絵を紹介する田村晴彦住職=射水市立町の大楽寺で

鯰絵を紹介する田村晴彦住職=射水市立町の大楽寺で

「災害への心の備え 大切」

 射水市立町の浄土宗寺院「大楽寺(だいらくじ)」は、1923年9月1日に発生した関東大震災から100年を機に、防災意識を啓発するため、浮世絵(錦絵)の「鯰絵(なまずえ)」や江戸時代の大地震を伝える瓦版など14点を同寺で公開展示している。今月末まで。

 同寺の田村晴彦住職が、自身が取り組む江戸文学の研究の合間に、20年以上かけて収集した。

 鯰絵は、江戸時代に大ナマズが地下で暴れて地震が発生するという俗信を基に描かれている。大ナマズを封じるとされる「要石(かなめいし)」が大ナマズを押さえ込んでいる絵もある。瓦版は大型版で、1855(安政2)年の安政の大地震を報じた「関東類焼大地震詳細図」などが並ぶ。

 田村住職は「鯰絵などを見て、地震や防災について共に考える機会にしたい。常日頃から災害への心の備えが大切だと認識しておきたい」と話す。

 同寺は本堂や庫裏の建造物が国登録有形文化財に指定されている。鯰絵などの見学には電話で事前予約が必要。拝観料は300円。(問)同寺0766(82)3016

 (武田寛史)