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【愛知】こだわり米粉のバウムクーヘン店「はっぴーバウム」開店 豊田・四郷

ジャンル・エリア : グルメ | 愛知 | 果物 | 特産  2023年09月27日

米粉を使用したはっぴーバウムのバウムクーヘン

米粉を使用したはっぴーバウムのバウムクーヘン

 豊田市四郷町に28日、バウムクーヘン店「はっぴーバウム」が開店する。手がけるのは地元でコメやモモを栽培する同市四郷町の企業「はっぴー農産」。米粉に向いた品種を育ててバウムクーヘンに加工することで、田んぼの活用やコメの新たな販路拡大を目指す。同社の黒野貴義社長(43)は「地元の農地を守るため、新しいスイーツを提供していきたい」と話す。

 同社は同市保見地区を中心に、約84ヘクタールの田畑でコメやモモ、トウモロコシを栽培し、販売している。近年はコメの消費量が減少していることから、コメの新たな活用法を見つけ農業を継続しようと、米粉スイーツの開発に取り組むことにした。

 昨年10月には、同社の田で栽培した米粉に向く品種「ミズホチカラ」を収穫。農薬や化学肥料に含まれる窒素成分量を、県の基準の半分以下にした特別栽培米として育てた。この品種の米粉でスイーツやパンを作ると、しっとりした食感や、小麦粉と同程度の膨らみを得られるという。それらの特徴を生かせるバウムクーヘンに目を付け、収穫したコメを玄米のまま自家製粉し、グルテンフリーで商品化した。

 主力として売り出すのはソフトプレーン、ハードプレーン、ももスフレの3種類。ソフトプレーンは柔らかい食感が楽しめる。ハードプレーンは発酵バターが入っており、外側はざくざく、内側はしっとりした食感。ももスフレは数量限定で、同社で栽培されたモモのピューレやメレンゲを混ぜ込んで焼いた。

新たにオープンするはっぴーバウム=いずれも豊田市四郷町で

新たにオープンするはっぴーバウム=いずれも豊田市四郷町で

 営業時間は午前10時~午後5時。火、水曜は定休。黒野社長は「他の農家の農産物を使ったバウムクーヘンも考えている。商品が豊田のお土産として愛されてほしい」と話した。

 (籔下千晶)