ジャンル・エリア ： グルメ | 特産 | 石川　 2024年03月08日

能登町のブルーベリーを使った「能登塩ぶるべりばぁむ」

　小松市長崎町の洋菓子店「ツキトワ」は、能登半島地震で被災した能登町のブルーベリー農家「ひらみゆき農園」のブルーベリーを使ったバウムクーヘン「能登塩ぶるべりばぁむ」を開発した。他県で開かれる物産展にも出品し、菓子を通じて被災地を支援する。

　この農園で収穫したブルーベリーを白山市の農家「稲ほ舎」の米粉に練り込んで焼き、珠洲の塩と砂糖でコーティングした。一口味わうとブルーベリーの酸味が広がり、米粉のもちっとした食感を楽しめる。

　販売するツキトワ社長の竹田隼人（はやと）さん（４０）が昨年１１月に試作し、販売に向けて準備を進めてきた。地震が発生したのは、その最中だった。１月に東京都であった物産展に出品すると、被災地を思って多くの人が買い求めてくれた。竹田さんは「石川への応援の気持ちを感じた」と振り返る。

店頭に並んだ能登町産のブルーベリーを使った菓子＝小松市長崎町で

小松の洋菓子店 売り上げの一部寄付

　農園は地震で地割れや土砂くずれの被害を受けたが、昨年夏に収穫したブルーベリーは無事だった。２月下旬～３月初旬に神戸市であった物産展に合わせ、正式に商品化。売り上げの一部は、農園への義援金に充てる。農園の代表平美由記さん（４５）も物産展の会場に駆けつけ、客からの反応を直接感じた。「『頑張ってください』と励ましの言葉をいただいた。無事に販売できて良かった」

　同店のほか、ＪＲ小松駅の小松土産店などで販売。１個３８０円、１ホール２０００円（いずれも税込み）（問）ツキトワ０７６１（２４）３１７８

　（後藤仁）