【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【愛知】農家の思いを凝縮「濃厚ジェラート」 岡崎「オーカ」県産ふんだんに

【愛知】農家の思いを凝縮「濃厚ジェラート」 岡崎「オーカ」県産ふんだんに

ジャンル・エリア : グルメ | 愛知 | 特産  2023年10月20日

地元の食材を使ったジェラート。味は(左から)イチジク、抹茶、ピクニックコーンの3種類

地元の食材を使ったジェラート。味は(左から)イチジク、抹茶、ピクニックコーンの3種類

 県産の農産物をふんだんに使ったジェラート専門店「オーカ ジェラート」が17日、岡崎市康生通南にオープンした。オーナーの桜井喜朗さん(46)は「ジェラートを通じて、農家と地域をつないでいきたい」と話している。 (服部壮馬)

 豊橋市の中央製乳の「のんほい牛乳」を主原料に、県内各地の農産物を使った、濃厚な味わいのジェラートが店のこだわりだ。

 店内のショーケースには、ミカン(蒲郡市)やイチジク、ブドウ(幸田町)のほか、イチゴ(田原市)や抹茶(西尾市)などを使った色とりどりのジェラートが並ぶ。「生産者の顔が見える」をコンセプトに、それぞれの食材と生産者を紹介する手書きのカードも設置。定番のミルクやチョコレートを含め、常時12種類を取りそろえる。豊川市の農家が栽培する甘みの強い「ピクニックコーン」や、武豊町の就労支援施設で製粉したきな粉と黒蜜を使ったジェラートも。味のバリエーションも季節によって異なり、さまざまな味が楽しめる。

 店を運営するのは、桜井さんが社長を務める食品卸業「マルサ」(岡崎市合歓木町)。新型コロナウイルスの影響で、主な取引先の旅館やホテルが休業したことにより、同社も大きな打撃を受けた。桜井さんは会社の危機を打開するため、新たなビジネスを模索。仕入れ先の生産者と直接会い、話を聞くことで「生産者のこだわりや思いをもっと多くの人に知ってもらいたい」と考え、素材の味を生かしながら、冷凍することで品質を保つことができるジェラートの専門店開業にこぎ着けた。

12種類のジェラートが並ぶショーケース=いずれも岡崎市康生通南のオーカジェラートで

12種類のジェラートが並ぶショーケース=いずれも岡崎市康生通南のオーカジェラートで

 メニューの開発や調理を担うのは、調理師の経験がある同社の柳田剛志さん(43)。「食材本来の味と生産者の思いを皆さんに届けたい」と張り切っている。

 店では今後、生産者と消費者を直接つなぐ場として、農家による野菜や果物の直売会なども開く予定。桜井さんは「ジェラートを通じて地元の食材を『謳歌(おうか)』してもらい、世代を超えて愛される店を目指していきたい」と意気込む。

 営業は午前11時~午後5時(季節によって変更あり)。水曜定休。価格は税込み550円から。クレジットカードや電子マネー、バーコード決済専用で、現金は使えない。専用駐車場はない。

 店のインスタグラム公式アカウント=ohka.gelato.okazaki=では、ジェラートへのこだわりや生産者の思いを発信している。