ジャンル・エリア : 展示 | 甲信越 | 芸術 2023年10月23日
戦国武将真田信繁(幸村、1567~1615年)の末裔(まつえい)で、若手画家の真田将太朗さん(22)=東京芸術大美術学部芸術学科4年=が描いた「連景十二柱(れんけいじゅうにちゅう)」が24日から、JR長野駅で展示される。22日、駅でお披露目会があった。
作品はアクリル画材で描いた12枚で1作品となる抽象画。縦1メートル、12枚を並べた横幅は約11メートルに及ぶ。駅善光寺口の列柱12本をイメージした柱を1枚ずつ描き、周りを信州の山々をイメージした青や緑のグラデーションで彩った。また、絵の下部に描かれた白や赤の複数の線は、駅を行き交う人々や、山を形成する木々をイメージしたという。9月に真田さんが駅の一室にこもり、5日間かけて制作した。
信繁は1600年の関ケ原の戦いに敗れて以降、関西地方に移った。兵庫県西宮市出身の真田さんは「一族は400年近く関西でひっそりと生活していたが、ルーツのある長野で作品を展示できてありがたい。この土地に何かを寄与できる作品になれば」と話した。
JR東日本長野営業統括センターの高橋誠一所長は「作品を通して、地域の皆さまやお客さまに駅や地元をよりいっそう好きになっていただければ」と話していた。作品は24日朝から、駅の新幹線待合室に飾られる。 (斎藤徹)