ジャンル・エリア : グルメ | 富山 | 特産 2023年10月25日
市長に完成報告「きゅーぶ」 香る3味
南砺市福野の和菓子店、朝山精華堂は、同市小林の窪田農産のコシヒカリで作った米粉をふんだんに使った和菓子「きゅーぶ」を作った。朝山精華堂の職人、朝山直洋さん(27)と窪田農産の窪田美奈子さんが24日、市役所を訪れ、田中幹夫市長に完成を報告した。
きゅーぶは、米粉だけで作った生地にあんこを練り込んだキューブ型の焼き菓子。口に入れるとすぐにとろけるような食感で、粉糖、きな粉、しょうゆの3種類を作った。28日に朝山精華堂で発売し、1個550円(税込み)。
朝山さんと窪田さんは、市内の若手事業者が新たなビジネスを考えて市の課題解決を図る「なんと未来創造塾」の2期修了生。朝山さんが「市産米を使った和菓子を作りたい」と窪田さんに協力を呼びかけて実現した。
市役所では田中市長が試食し、「香りが口の中で広がっておいしい」と太鼓判。朝山さんは「この商品が売れることによって、コメの消費拡大につながるはず」と話し、窪田さんは「気軽に食べられる本格的な和菓子。コメ農家の現状が厳しい中で、すごくありがたい」と述べた。(広田和也)