【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【富山】県内河川の生物 展示充実 魚津水族館 新たに河口域、両生類の水槽

【富山】県内河川の生物 展示充実 魚津水族館 新たに河口域、両生類の水槽

ジャンル・エリア : 富山 | | 水族館 | 生き物  2023年10月30日

より間近で見られるアユカケ

より間近で見られるアユカケ

 魚津市の魚津水族館は、富山の河川コーナーの水槽を増やし、県東部の急流河川をイメージした展示をしている。これまでの湧水帯や上流域、中流域、下流域に加え、新たに河口域と両生類の水槽計4基を加えた。

 うち1基は水族館近くの早月川の河口域を再現している。同川をイメージして石や砂を入れ、既存水槽に入れてあった石そっくりに化けるアユカケを移し、これまで以上に間近で観察できるようにした。

 クロベンケイガニやテナガエビがいる水槽には24日にアカテガニも加わった。担当飼育員の斎藤真里さんによるとアカテガニは最近、見ることが少なくなってきている。

 
国内希少野生動植物のハクバサンショウウオ=いずれも魚津市の魚津水族館で

国内希少野生動植物のハクバサンショウウオ=いずれも魚津市の魚津水族館で

 両生類の水槽2基にはモリアオガエルなどカエルやサンショウウオを展示している。国内希少野生動植物種の体長7センチのハクバサンショウウオは近年、市内でも生息が確認されたという。県東部の河川をイメージした水槽の向かいには、ため池や平地の小川で見られる生物の水槽があり、県西部の川を再現している。

 斎藤さんは「富山の河川コーナーは水族館の入り口に位置し、大事な場所。富山の自然に生息しながらも普段なかなか見ることができない生き物をじっくりと見ていただければ」と話している。 (島崎勝弘)