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【三重】高さ5.5メートル「稲わらパンダ」完成間近 鈴鹿・深伊沢地域のシンボルに

ジャンル・エリア : イルミネーション | オブジェ | 三重  2023年10月31日

完成間近となった高さ5.5メートルの稲わらで作ったパンダ

完成間近となった高さ5.5メートルの稲わらで作ったパンダ

 農村のシンボルにしようと、鈴鹿市西部地区の住民組織「深伊沢(ふかいざわ)地域づくり協議会」が稲わらで作っていた高さ5.5メートルのパンダが完成間近となり、大作の全体像が見えてきた。同市深溝町の共同農作業場「深溝ライスセンター」で来月5日午前10時から除幕式をした後、来年4月ごろまで一般公開する。

 地元の鈴西(れいせい)小学校6年の生徒の原画を基に、地元の人たちが2カ月余りかけて作った。前脚を大きく広げ、見物に訪れた人を「ようこそ」と歓迎するデザインになっている。

 協議会によると、茶色い稲わらをイメージして小型模型を試作したところ、「タヌキや犬に見える」との声も寄せられた。そのため、墨汁でわらを黒く染めて白と黒の模様を表現し、足の裏には肉球も。名村一宏協議会長(80)は「パンダらしく見えるようになった」という。

 除幕式会場では朝市が立ち、地元の農家が生産した野菜や花、協議会が作る黒ニンニク、餅などを直売する。夜間はライトアップし、作品の内部に入って構造を見ることもできる。

大きな作品の内部。中に入って構造を見ることができる=いずれも鈴鹿市深溝町で

大きな作品の内部。中に入って構造を見ることができる=いずれも鈴鹿市深溝町で

 作品に使った稲わらは、協議会や農林水産省の交付金を受けて活動する「深溝水土里(みどり)を守る会」が20アール余りの田んぼで米作りをして調達した。これまで地元の子どもたちからアイデアを募ってペンギン、かさ地蔵、フクロウを作り、パンダは4作目。展示場所は鈴鹿市深溝町3948。

 (酒井直樹)