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【福井】俵万智さんの言葉に包まれて 福井で企画展、短歌300首や家族への手紙41通

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 福井  2023年10月31日

ハートのオブジェに書かれた俵さんの作品

ハートのオブジェに書かれた俵さんの作品

 現代日本を代表する歌人の一人で、中学・高校時代を福井で過ごした俵万智さんの作品を紹介する企画展が、福井市下馬町の県ふるさと文学館で開かれている。約300首の短歌や家族に宛てた直筆の手紙41通から、俵さんの言葉の世界を味わえる。来年2月4日まで。

 俵さんの作品や手紙を、歌集を出す前の学生時代、第1歌集「サラダ記念日」の時代、第2~第5歌集の時代、コロナ禍などを詠んだ第6歌集の時代の四つのコーナーに分けて紹介。短歌はハート形のモニュメントなどに書かれ、幻想的な空間で俵さんの言葉の世界や歩みを紹介している。

 学生時代のコーナーには、直筆の手紙を展示。当時福井に住んでいた家族への思いや、大学での出来事が書かれており、俵さんの人柄を垣間見ることができる。第6歌集の時代のコーナーでは息子に宛てた手紙を読むことができる。

 担当学芸員の岩田陽子主任は「俵さんの本格的な個展をふるさと文学館でやるのは初めて。世界観を楽しんで」と来場を呼びかけた。

 開館は午前9時~午後7時。土日祝日と12月28日、1月4日は午後6時まで。休館日は月曜日、11月24日、30日、12月21日、29日~1月3日、9日、25日。観覧は無料。

 (小林未歩)

第2~第5歌集の時代の短歌を味わえるコーナー

第2~第5歌集の時代の短歌を味わえるコーナー

学生時代の直筆の手紙などを展示するコーナー=いずれも福井市の県ふるさと文学館で

学生時代の直筆の手紙などを展示するコーナー=いずれも福井市の県ふるさと文学館で