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【滋賀】辰年にちなみ、滝登り竜になる「コイ」テーマ 琵琶湖博物館で野生型と飼育型の違いなど紹介

ジャンル・エリア : 展示 | 生き物 | 近畿  2024年01月15日

「登竜門」の故事があるコイをテーマにした展示=草津市の琵琶湖博物館で

「登竜門」の故事があるコイをテーマにした展示=草津市の琵琶湖博物館で

 今年のえとの辰(たつ)にちなみ、滝を登って竜になるという「登竜門」伝説があるコイをテーマにした展示が、草津市下物町の琵琶湖博物館で開かれている。今や琵琶湖にしかいないといわれる日本在来の「野生型」と、外来の「飼育型」について紹介している。2月末まで。

 野生型は飼育型と比べて体高がやや低く、細長い円筒型をしているのが特徴。元々は全国各地に生息していたとされるが、飼育型との交雑などにより、現在は琵琶湖の水深20メートル以下にしかいないとみられる。環境レッドリスト2020には、絶滅のおそれのある地域個体群として掲載されている。同館では今後、野生型の保護と繁殖に取り組むことを検討している。

 水族展示室の保護増殖センター前に、両方の標本を展示している。野生型はワタカ水槽、飼育型は内湖水槽で泳ぐ姿を見られる。見学には常設展示観覧券が必要。

 また、同館では水族イラスト展第3弾の作品を募集中。テーマは「守りたい水辺の生き物」で、昨年2月に破損したビワコオオナマズ水槽前の仮設壁に展示する。25日まで募り、27日から4月7日まで展示する予定。詳細は同館ホームページへ。 (片山さゆみ)