ジャンル・エリア ： まちおこし | グルメ | 富山　 2024年02月01日

北角良粋住職（右）に高岡大仏カレーを説明する長田弘樹総料理長＝高岡市のホテルニューオータニ高岡で

新幹線延伸へ観光ＰＲ

　ホテルニューオータニ高岡（高岡市）は３１日、同ホテルの「カフェ＆ダイニングＣＯＯ」で２月１日から販売を開始する新メニュー「高岡大仏カレー」を発表した。３月１６日の北陸新幹線敦賀延伸開業に向け、市を象徴する高岡大仏を表現したオリジナルビーフカレーで高岡の観光をＰＲする。　（武田寛史）

　高岡大仏は同市大手町の大仏寺にある「青銅製阿弥陀如来坐像（ざぞう）」（高さ１６メートル）で、昨年、鎮座９０周年を迎えたことから新メニューのモチーフに選んだ。

　ライスは、高岡産の寒締めホウレンソウで淡い緑色に色づけしたごはんを大仏の形になるように型抜きした。実物の約１００分の１の大きさで、高さは約１３センチ。型は３Ｄプリンターで製作した。米は地元の「越中高岡　万葉米」を使用。長田弘樹総料理長（５３）は「高岡大仏の色をライスで表すのに苦心しました」という。

　光背は寒締めホウレンソウと竹炭パウダーを混ぜたクッキーで、阿弥陀如来を表す梵字（ぼんじ）「キリーク」を金箔（きんぱく）で表した。サラダは大仏が鎮座する蓮台（れんだい）に見立てた。器は地元の基幹産業にちなんで青銅色に色付けしたアルミ製の皿を用意した。

　高岡大仏を表現する料理を承諾した大仏寺の北角良粋（りょうすい）住職（８２）は「スパイシーでライスは大仏の色をよく表している。能登半島地震が落ち着きましたら大仏に立ち寄り、ホテルでカレーを楽しんでいただければ」と話した。

　同ホテル事業本部の安藤秀樹副本部長（４９）は「高岡大仏という高岡にしかない魅力を本格ホテルカレーで伝え、高岡を拠点に観光してほしい」と呼び掛けている。

　高岡大仏カレー（１皿）は消費税とサービス料込みで２０００円。提供時間は午前１１時半～午後５時まで。