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【富山】油絵や日本画 県都で見て まちなか美術館 富大生と院生作品展

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術  2024年02月27日

見つめ合う2人の関係性に想像を膨らませて楽しめる油絵(手前)=富山市中央通り2で

見つめ合う2人の関係性に想像を膨らませて楽しめる油絵(手前)=富山市中央通り2で

 富山大芸術文化学部の学生と院生5人の油絵と日本画6点を、富山市中央通りのまちなか美術館「ギャルリ・ミレー」で展示している。4月7日まで。

 学生らの作品展はキャンパスがある高岡市で開かれることが多い。学部長が同美術館の運営委員を務めている縁で、県都の人たちにも見てもらおうと初めて展示の機会を設けた。

 「楽園はどこにある」と題した大橋結花さん(修士1年)の油絵は2人の男性が見つめ合う構図。互いの表情や指のしぐささから、ボーイズラブの関係を想像できる。山本早恵さん(学部4年)の日本画「Ever blue」は祖母宅の前庭がモチーフ。青々と伸びた植物から生命力を感じ取れる。

 抽象作品や漫画風の絵もあり、武部朱華さん(同)の日本画「狂った輪に囚(とら)われた魂」は、輪廻(りんね)の輪にとらわれた人物の下に複数の手が伸びてくる様子がホラータッチで描かれている。

 美術館の滝川真由美さんは「どの作品にも若さとエネルギーがあふれている」と評し、「表現の多様性や絵が発する自己主張を感じてほしい」と話す。

 3月17日午後2時から作者の解説がある。入館料は一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料。月曜休館。(問)ギャルリ・ミレー076(423)7220

 (平井剛)