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【富山】華麗で壮大 春挙の世界 県水墨美術館で企画展

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術  2022年09月16日

「西王母之図」などの祖父・山元春挙の作品を紹介する山元寛昭さん=富山市五福の県水墨美術館で

「西王母之図」などの祖父・山元春挙の作品を紹介する山元寛昭さん=富山市五福の県水墨美術館で

 富山市五福の県水墨美術館で16日から、企画展「生誕150年 山元春挙(しゅんきょ)展」が始まる。同館で15日、開会式が開かれた。

 山元春挙は1872年に滋賀県で生まれた京都画壇を代表する日本画家。華麗で壮大な風景画などで知られ、日本画の近代化に貢献した。宮内庁御用画となった作品も多く、明治天皇もファンであったとされる。

 開会式には春挙の孫の山元寛昭さんも出席し、あいさつの中で「春挙は若い時から表現の基礎として写生を大切にしていて、毎年大集団を率いて写生旅行をしていた。富士山などとともに黒部峡谷も毎年のように訪れていた」と富山と祖父のつながりを紹介した。

 展示室で作品解説も行い、1895年ごろに描かれた作品「西王母之図」については「顔が私のおばあちゃん(春挙夫人)の若い頃によく似ている」と述べた。

 企画展は11月6日までで、前後期に分けて計47点を展示する。祝日を除く月曜日と9月20日、10月11日は休館。観覧料は一般900円、大学生450円。 (西村理紗)