ジャンル・エリア ： まつり | 福井 | 自然 | 花　 2024年03月29日

毎年春に開催される「花換まつり」＝敦賀市金ケ崎町で

　桜の小枝（造花）を交換して幸せを願う「花換（はなかえ）まつり」が３０日から４月９日まで、敦賀市の金崎宮（かねがさきぐう）で開かれる。毎年約４００本の桜が咲き誇り、その桜並木からは日本海が望める。

　この祭りは良縁祈願祭として明治４０年代から始まったと伝わる。桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」と声を掛け合い、桜の小枝を交換することで思いを伝え合ったとされ、今は心願成就の祭りとしても有名。北陸新幹線敦賀開業を祝して今年は「福娘との花換え」をメインに、来県する人たちと新たに縁をつなぐというテーマで開かれる。

　期間中は連日、福娘との花換えや抽選会があり、ライトアップも行われる。３０日は午後６時からフリーアナウンサー福田布貴子さんが朗読舞台「太平記が語る恋の宮金崎宮・尊良親王の恋物語」を披露。抽選でお守りや破魔矢が当たる「花換神事」は３０、３１日と４月６、７日の午後２時から。今年は初めて夜（３０日同７時）にも開かれる。３１日は午前と午後の２回、旧北陸線トンネル群特別アドバイザーの花田欣也さんと歩く「敦賀港線跡廃線ウオーク」を開催。参加費３０００円で各回２０人（抽選・要予約）。同日午前１１時からは、模擬結婚式「花換婚の儀」も開く。

　４月６日午前１０時からの「恋の花換市」では、雑貨や飲食物の販売、手すきおぼろ昆布実演、紙すきや和服レンタル・着付け体験、茶会などが楽しめ、日光さる軍団の「伝統芸能猿回し公演」（７日まで）もある。（問）敦賀観光協会（平日）＝０７７０（２２）８１６７、敦賀観光案内所（土日祝）＝０７７０（２１）８６８６