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梅雨の時期こそお庭散策

2009年5月28日

今年もそろそろ梅雨の季節...。
足元は濡れるし、傘をさすのも面倒だしと、
外出は控えがちになりますね。
でもそんな時期こそオススメなのがお庭散策。
雨に濡れた苔や木々は緑がいっそう冴えて
美しいことこのうえない!
桜や紅葉の時期には人・人・人で身動きできない有名社寺も、
今ならスイスイ、ゆっくり鑑賞できます。
縁側に座って物思いにふけったり、
ちょっとお昼寝...なんてこともできちゃうかも!
お庭のプチ薀蓄(うんちく)とともにご案内しまーす!


まずは京都駅からほど近い『智積院』へ。

01chishakuin_1.jpg

こちらは江戸時代に作庭された池泉鑑賞式庭園です。
大書院の縁側に座ると、足元まで池の水が迫ってきて、なんだかほっこり。

01chishakuin_2.jpg

智積院の前身、祥雲禅寺は豊臣秀吉が建立したお寺です。
写真の中央に見える石橋より奥は、
その祥雲禅寺のときに作られた桃山時代の庭です。

01chishakuin_3.jpg

自然石と刈り込みを交互に配して作られています。
正面にあるのは滝の水が池に流れ落ちる滝石組です。

01chishakuin_4.jpg

東山随一といわれるこのお庭は「利休好みの庭」ともいわれます。


次に岡崎にある『無鄰菴』へ。

02murinan.jpg

明治・大正の元老 山県有朋の別荘が無鄰菴です。
ここの洋館では、山県有朋・伊藤博文・桂太郎・小村寿太郎の4人による、
日露開戦直前の「無鄰菴会議」が開かれました。
3000平方メートルを超える広大な庭園は、
有朋自らの設計・監督により、造園家・小川治兵衛が作庭したものです。
東山を借景とし、疏水の水をとり入れた池泉回遊式庭園です。


つぎに大徳寺まで足を延ばしてみましょう。
大徳寺の本坊はふだん非公開ですが、
庭自慢の塔頭寺院がたくさんあります。

まずは特徴的な4つのお庭がある『龍源院』へ。
下の写真は方丈南庭の「一枝坦(いっしだん)」。
丸い苔山の亀島、蓬莱山、鶴島を配したおめでたいお庭です。

03ryogenin_1.jpg

下の写真左が書院南側の軒下に造られた「滹沱底(こだてい)」。
写真右は方丈東側の坪庭「東滴壺(とうてきこ)」。
東滴壺は、「わずか一滴ほどのことでも大切に」という
悟りの世界を表現しています。

03ryogenin_2.jpg

こちらは方丈北庭の「龍吟庭」。
杉苔の海原に浮かぶ須弥山(しゅみせん)を模った石組があります。
室町時代の相阿弥作と伝えられています。

03ryogenin_3.jpg


最後に同じ大徳寺の塔頭、『高桐院』へ。
カエデの木と燈籠が苔の上に立っているだけの
簡素ながら趣のあるお庭です。
紅葉の名所として人気がありますが、
緑の季節もすがすがしくて心が洗われるようです。

04koutouin_1.jpg

表門から入り口までの参道は敷石道になっています。
本堂南庭は、江戸時代初期の造園といわれています。
お庭に下りることもできますよ。

04koutouin_2.jpg


四季折々に美しい京都のお庭。
もちろんまだほかにもたくさんあります。
お気に入りのお庭を見つけてみてくださいね。


■智積院(ちしゃくいん)
住所:京都市東山区東瓦町964
アクセス:市バス「東山七条」下車、徒歩すぐ
拝観料:なし(収蔵庫、庭園は500円)
拝観時間:9:00~16:30

■無鄰菴(むりんあん)
住所:京都市左京区南禅寺草川町31
アクセス:地下鉄東西線「蹴上」駅下車、徒歩7分
入園料:400円
開園時間:9:00~17:00(入園~16:30)

■龍源院(りょうげんいん)
住所:京都市北区紫野大徳寺町82
アクセス:市バス「大徳寺前」下車、徒歩3分
拝観料:350円
拝観時間:9:00~16:30(季節によって異なります)

■高桐院(こうとういん)
住所:京都市北区紫野大徳寺73-1
アクセス:市バス「大徳寺前」下車、徒歩5分
拝観料:400円
拝観時間:9:00~16:30(閉門16:20)

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取材担当プロフィール

賀茂 ナス子

京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。

コメント(1)

京都といえば、桜か紅葉そんなイメージで、この季節には行ったことがありませんでした。初ひとり旅を考えていたので、ぴったりです。
名古屋からなので、日帰りも可能ですね。
ぜひとも、庭めぐり行きたいと思います。
出町ふたばも興味深深です。

カムカム | 2009年6月12日 12:37

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi