2010年06月16日
「中国に進出してきた韓国の実業家の成功率は4割、日本の場合は9割、というところかな」とは、韓国人とビジネスで手を携えてきた中国朝鮮族のビジネスマンの解説だ。
「韓国人はリサーチなしに、中国に飛び込んで、バタバタと失敗する。それでも、どんどん進出していく。日本人は中国の法律とかをじっくりと調べてから、事業を始める。その違いだろう」
韓国では「始まってみれば、半分成ったも同様だ」という、ことわざがある。日韓のビジネススタイルの違いは、このことわざを見事に反映しているようだ。
ただ、ソウルで長く地元企業と付き合ってきた元日本人商社マンは「たくさんの失敗が蓄積して結局、韓国企業の成功を生んでいるんですよ」と言い、次のように続けた。
「“石橋をたたいても渡らない”傾向がある日本は、元気な韓国から学ぶべきところは多いはずだ」
なるほど、と思う。 (城内康伸)