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ローマ 窃盗いただけません

2013年02月14日

 緊縮財政下、庶民の購買力は20年前に逆戻りしたとはいえ、毎年のクリスマスはイタリア最大の年中行事。昨年は、プレゼントと食品・飲料だけで一家族当たり平均551ユーロ(約6万4000円)が消費された。

 たとえ懐がさみしくとも、クリスマスの祝日に心のこもった贈り物を欠かせないのが人情だろう。

 そこで例年、クリスマス1週間前から商店での万引や窃盗が増えるが、昨年末は前年比3.2%上昇。被害総額は6億8900万ユーロにも上った。犯人の62%は買い物客、30%は店員、8%は卸業者だった。

 被害に遭うのは商店ばかりではない。夜中にツリー用のモミの木などが園芸畑から盗まれたり、子羊が群れから連れ去られる。

 中には、窃盗のプロも含まれているが、このご時世、盗品をさばくのに苦労はなさそうだ。

 狙われた商品リストは伝統と流行を反映していて興味深い。

 食品では、例年、高級ワインやスプマンテ(発泡酒)、パルミジャーノ・レッジャーノ(チーズ)、ハム、パテなどが上位を占めてきた。

 一方、健康美容用品やスマートフォン、タブレット端末など電子関連機器、男性用の浴用品、アマチュア工作機器などが新たに登場している。(佐藤康夫)

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