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米ウィリストン 酒場に好景気の勢い

2014年04月03日

 「サケ!サケ!サケーッ!イェァ!」

 米ノースダコタ州西部の小さな街、ウィリストンのアジアレストランには、夕方から泥まみれの靴を履いた石油採掘関係とみられる6人組の大声が響いていた。そろってグラスをイッキ飲み。ほぼ満員の店内のあちこちから「サケ!」が聞こえる。

 日本がバブル景気に盛り上がった25年前の居酒屋にタイムスリップしたような気分になった。シェールという広大な油田に眠っていた石油や天然ガスが新技術で掘り出せることになり、「未来がない」とまで言われた人口約70万人のノースダコタは空前の好景気に沸く。

 テーブルを見ると、大きなビールグラスに日本酒のおちょこが沈んでいる。日本酒とビールを混ぜて飲む通称「バクダン」だ。どうやら店員がイッキ飲みをたき付け、掛け声を指導しているらしい。アジア系の女性店員に「ああいう飲み方、はやっているの?」と聞いてみた。

 店員は声を小さくして「売り上げを増やそうとあちこちのチェーン店ではやらせようとしているんです。でも定着したのはここだけ」と、いたずらっぽい笑顔を見せた。 (斉場保伸)

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