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デトロイト 現役アメ車の行く末

2015年03月04日

 氷点下10度。凍(い)てつくような自動車の都、米ミシガン州デトロイト近郊にあるヘンリー・フォード博物館は米自動車産業の歴史を克明に刻んでいた。

 「ガソリンの値段が自動車の歴史を変えてきたんだ」と、博物館説明員のジョー・カナーさん(72)は言う。1900年代初頭に生産されたT型フォードに始まり、鉄をふんだんに使ってどんどん巨大化する自動車。

 しかし、70年代のオイルショックでガソリン価格が上昇すると一転、小型車が登場。高速道の制限速度が時速70マイル(約112キロ)から55マイル(88キロ)になり、燃費の良い日本車が存在感を高めていく。

 その中で目を引いたのは50年代に流行したゴージャスな「アメ車」たちだ。今もキューバでは現役で走行している。カナーさんは「50年以上も禁輸してきたために、50年代でストップしている」と話した。

 米国は今、1961年以来のキューバとの国交断絶の歴史を塗り直す。博物館の最終段階で展示されているのはトヨタのハイブリッド車プリウス。禁輸が解かれたとき、キューバの車社会は一足飛びに変質するのだろうか。 (斉場保伸)

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