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【富山】立山の不思議発見 博物館 歴史資料やパネル解説

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 歴史  2019年08月01日

イルカの骨とみられるが、てんぐの頭鼻骨として伝わってきた資料=立山町芦峅寺の立山博物館で

イルカの骨とみられるが、てんぐの頭鼻骨として伝わってきた資料=立山町芦峅寺の立山博物館で

てんぐの骨も?

 立山連峰にまつわる不思議を歴史資料やパネル解説で紹介する特別企画展「立山ふしぎ大発見!?」が、立山博物館(立山町芦峅寺)で開かれている。立山地獄からてんぐ伝説まで、知っているようで知らない立山を発見できる企画となっている。9月1日まで。(山中正義)

 立山曼荼羅(まんだら)や登山、伝説の生き物など5つのテーマに分け、計66点の資料を並べた。てんぐ伝説では、個人が所有していたてんぐの頭鼻骨を初めて公開。来歴は不明だが、実際はイルカの骨とみられ、目の部分など一部を加工したような痕跡もみられる。

 顔が人間で体が獣の予言獣「くたべ」に関する資料も展示している。くたべは江戸時代に立山に薬の原料となる薬種を掘りに来た人の前に現れ、疫病がはやると予言。その姿を直接、あるいは絵で間接的に見れば難を逃れるとされ、歴史資料に残るその奇妙な姿を紹介する。

 他にも修行のため立山を参詣した僧侶が、獅子のように見える岩窟「獅子ケ鼻」で自らの指を切断して血で記した神仏への誓いの文や、修行の様子を詳細に記した日記などもある。同館の担当者は「面白いと思ったことがあれば、自分でも調べてみて」と呼び掛ける。

 午前9時半~午後5時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。ただし、13日は臨時開館する。高校生以下無料、大学生100円、一般200円。