ジャンル・エリア : 展示 | 芸術 | 静岡 2021年10月26日
遠州能面協会の作品展(中日新聞東海本社後援)が25日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。昨年はコロナ禍で中止となり、3年ぶりに開いた。会員30人が手掛けた約70点の表情が楽しめる。31日まで。
協会は30年前に結成し、60~80代の30人が自由に面を作っている。目と唇が飛び出したひょっとこや、嫉妬の末に鬼と化した般若と広く知られた面がある。一方で、全面に金泥があしらわれ大きく開いた口が特徴の「獅子口」や、長い白ひげが目を引く天下太平を願う儀式で使われた面もある。
協会の神崎元志理事長(86)は「面はひげに白馬の毛、歯にはめっき、裏には漆を塗って手がかかっている。細工や多彩な表情を見てほしい」と話す。午前9時~午後5時半。最終日は午後4時まで。 (高島碧)