ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 2022年01月26日
輪島塗職人が漆器に入れる模様や絵の技術を堪能できる「輪島塗加飾見本展」が、輪島市河井町の輪島塗会館で開かれている。出品された64点(無鑑査4点)のうち、審査で最高の県知事賞に高出英次さんの沈金作品「つばき」が選ばれた。
輪島漆器商工業協同組合が開き7回目。今回は直径21センチの盛器が題材で、溝を彫り金属を埋め込む沈金、漆で模様を描き金属粉などをまいて接着する蒔絵(まきえ)、漆の光沢など表面の質感を変化させる呂色のいずれかで加飾を施した。高出さんの作品は朱色や黒、金色のコントラストが際立つと評価された。
同組合事務局の近谷英樹さん(34)は「同じ器の形でも、加飾の表現で全く違う物になる。職人の技術力を見てほしい」と話した。2月23日まで。午前8時半~午後5時。期間中無休。(日暮大輔)
◇その他の入賞の皆さん
市長賞 嶋崎政彦▽市議会議長賞 水尻志津枝▽輪島商工会議所会頭賞 道畠美代子▽輪島塗技術保存会長賞 島田怜奈▽日展輪島会賞 大角佳美▽輪島工芸会賞 細川省三▽輪島塗伝統工芸士会長賞 谷内直人▽輪島漆器商工業協同組合理事長賞 江尻浩幸▽輪島蒔絵業組合長賞 坂口政昭▽自耕賞 畑中尚美▽輪島沈金業組合長賞 北村優子▽大峰賞 西勝広▽輪島呂色業組合長賞 北村竜治