ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 2022年12月09日
白山麓の作家ら「新春展」
迎春を前に、華やかな正月気分を味わえる作品を数多く集めた企画展「新春のしつらえ展」が、白山市吉野の文化施設「吉野工芸の里 鶉(うずら)荘」で開かれている。来年の干支(えと)「卯(う)」にちなんだウサギの工芸品や、伝統工芸の加賀水引の小物などが、師走に彩りを添えている。 (安里秀太郎)
会場には、白山麓などの作家ら8人による250点の作品を展示。ウサギの作品は、透明の体とずんぐりと丸みを帯びた輪郭がかわいらしいガラス工芸作品や、ピンと立った耳と鮮やかな青やオレンジ色の模様を施した陶芸作品などさまざま。
正月向けの作品として、桃色の和紙を使い、表面にウサギをかたどったお年玉袋や年賀状、小松市の加賀水引作家、岸野達也さんが手がけた花や鶴を水引で表現したしめ縄や羽子板も飾られている。
施設職員の松沢秀子さんは「日本の伝統を大事にした作品を見ることができる。鶉荘の趣とも合っているので、いろんな人に見に来てほしい」と来場を呼びかける。
展示作品は販売もしている。来年の1月22日まで。火曜と年末年始休館。