気象庁の発表によれば、
今年の夏(6~8月)の平均気温は、
1898年以降で最も高かったといいます。
9月に入っても最高気温30℃以上の日が続き、
いつまでも夏が終わらないような気がしてしまいますが、
生物たちの営みは季節の移ろいとともに進んでいくものです。
「秋のお彼岸」のころに咲くとされるヒガンバナは、
今年もちゃんと咲いているか確認(笑)しに、
愛知県東海市の「大池公園」へ行ってきました。
東海市のほぼ中央に位置する同園は、
市内最大の都市公園で、
広さは約24万8000平方メートル。
1973年供用開始とのことで、
今年で完成して50年になります。
↑「大池公園」案内図。
同園は東海市役所や中央図書館に隣接しており、
アメーバーのような形をした大田大池を中心に、
野球場やテニスコート、多目的広場、小動物園などが点在。
緑豊かな園内には遊歩道が巡らされ、
散策やランニングを楽しむ人が多い印象です。
ヒガンバナの群生が見られる場所は、
北東部にある梅林の丘や、多目的広場の斜面だそうですが、
池の周りの遊歩道の道沿いにも咲いている箇所が点在しているようで、
まずは池の周りを歩いてみることにしました。
↑池の周りの遊歩道。
片側は池、もう片側は林や丘になっていて、
水辺の開放感と森林浴気分が同時に味わえます。
↑沿道で見つけたヒガンバナ。
緑の中にポツポツと赤い花が映えます。
↑ラクウショウと思われる木の根もとにも、
遠巻きに散らばるヒガンバナ。
↑ちょっとした斜面に、
ずいぶん背の高さが目立つヒガンバナのグループが。
70~80センチぐらいありそうでした。
生育条件がいいのでしょうか。
↑つぼみもにょきにょき。
管理事務所の方のお話では、
今年の咲き始めは9月上旬で、
例年より少し早かったけど、
見ごろはちょうどお彼岸ごろとなり、
例年並みのようです。
↑ここからは、梅林の丘です。
南側から北の方角を見たところ。
梅の木の足元に、ヒガンバナの小さな群れが見えます。
↑少し固まって咲いていたところ。
↑ヒガンバナ越しに見たウメの木たち。
↑梅林の丘の東側から西北に向かう小径。
奥にヒガンバナの花群が広がっています。
木陰が多くて涼しいのですが、
蚊(か)が多く、結構刺されてしまって、
虫除けスプレーをしてこなかったことを後悔したほどです。
↑木立の下のヒガンバナ。
木漏れ日が当たっている部分と、
影の部分の陰影が絵画のように美しいですね。
↑ここからは図書館の南側にある多目的広場の斜面
のヒガンバナたちです。
↑園内で一番たくさんの群生が見られる場所のようです。
↑日の当たり具合によって、
見え方の印象がかなり違います。
↑ほぼ咲きそろっていて、まさに見ごろでした。
↑シダの群生の間から顔を出していたヒガンバナ。
こうして見ると、南国の花っぽいような。
園内では、
ほかにもいろいろな花が咲いていました。
↑園南西部のテニスコート近くに植わっていたミヤギノハギの群れ。
池に向かって枝垂れていて、花の噴水みたい。
↑少し南東に進んだところにある彫刻の広場近くには
大きなミヤギノハギとシロハギの株があって、
結構見応えがありました。
↑夏の名残を感じさせる花たち。
左上から時計回りに、
モミジアオイ、ムクゲ、ヒルガオ(推定)、サルスベリ。
↑池の周りで見つけた草花たち。
左から順に、
ヤブミョウガ、アレチノヌスビトハギ、
キツネノマゴ、ニラ(いずれも推定)。
↑園内各所の花壇で咲いていた花たち。
左から順に、
ポーチュラカ(推定)、ガザニア、ハツユキカズラ。
管理事務所の方に、
「この時期、(ヒガンバナ以外では)楽しめるほどの花は少ないかも」
と聞いていましたが、
実際歩いてみると、いろいろな花たちに合えましたし、
緑も多く、とても心地良い散策ができました。
さらに秋が深まれば、
秋バラや紅葉も楽しめるようなので、
これからの季節も楽しみです。
感染症には十分気をつけて(油断は禁物です)、
四季のある日本ならではの旬の花を楽しみましょう。
取材日:2023年9月23日
大池公園
愛知県東海市中央町3-1
TEL:052-604-2034(東海市公園管理事務所)
交通アクセス
○公共交通機関
名鉄知多線「太田川」駅から知多乗合(知多バス)「荒尾住宅」行きなどに乗り、「大池公園」下車すぐ。
○車
西知多産業道路・加家ICから東へ約1.5km。
※無料駐車場あり。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。