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コラム 花紀行

名古屋市「荒子川公園」のツワブキ

名古屋市「荒子川公園」のツワブキ

下旬に入っても、
比較的暖かい日が続いた今年の11月。

そんな中でも、
確実に植物たちは冬を迎える準備に入っていて、
楽しめる花も徐々に少なくなってきました。

まだ楽しめる晩秋の花を探していたら、
ツワブキやホトトギスがきれいに咲いているという情報を得て、
名古屋市港区にある「荒子川公園」へ行って来ました。

荒子川公園は、
中川区と港区を縦断し名古屋港へ排水される
荒子川沿いに南北約1キロにわたって広がり、
敷地面積役26ヘクタールと、
かなり広い公園です。

↑公園北側にある
駐車場からすぐの公園入り口。

アメジストセージの紫の花と、
木々の紅葉が秋らしい色合いを演出しています。

↑園内の案内図。
川沿いに広がる公園の様子と、
園内をあおなみ線が通っているのがわかります。

↑ガーデンプラザ(管理事務所)の裏手にある
日本庭園の紅葉。

↑日本庭園の散策路沿いに黄色い花の群生が。

↑ツワブキです。

↑キク科ツワブキ属に分類される常緑多年草。

↑開花期は初冬とされます。

花の少ない時期に、
パッと足元を照らすような明るい黄色を見ていると、
心が温かくなるような不思議な感覚になります。

↑日本庭園以外だと、
あおなみ線沿いの散策路脇の花壇でも
ツワブキの黄色を見つけることができます。

↑スタッフの方のお話だと、
今年のツワブキの咲き具合は比較的勢いがあって、
例年通り、12月下旬ごろまで楽しめそうとのことでした。

↑同じ並びに咲いていたホトトギス。
こちらもまだまだつぼみがたくさん付いていて、
12月いっぱい楽しめるのではとのことです。

ホトトギスといえば、
メーンは10月で、11月には勢いが無くなるイメージだったので、
荒子川公園が海に近いこともあって、
比較的温暖だから晩秋の花が長持ちするのかな、
なんて勝手に推察してみたり。

↑荒子川公園駅近くの花壇で咲いていた花たち。

黄色い花がガイラルディア、
赤紫色の花はセンニチコウの「ファイヤーワークス」という品種、
白い花はユーフォルビア
だそうです。

それぞれ個性があって、彩り豊かですね。

ここからは、
晩秋らしい写真を連投していきますよ。

↑川の西岸にある「生垣見本園」近くの紅葉。
赤色や緑色、だいだい色、黄色が入り乱れて、
落ち葉のじゅうたんとともに
晩秋を実感できる風景です。

↑日本庭園のイロハモミジ。
「紅」が際立っていますね。

↑ピラカンサ(左)と、ナンテン(右・推定)の実。
つややかで、きれいな色です。

↑サザンカ2種。
左は生け垣見本園で、
右は日本庭園で見かけた花。

↑シキザクラ(左)と、ヤツデ(右)の花。
この時期を選んでひっそりと咲く
可れんな花たち。
いずれも、日本庭園で。

↑園内に点在する市民花壇は、
冬の花(ビオラやキンギョソウなど)に
植え替えが済んだばかり。

これからの寒い時期を
笑顔で一緒に乗り越えてくれる花たちです。

↑催し物広場の西側にあるサンクガーデン。
大きなメタセコイアの足元に
ずらーっと並んでいる褐色の点描は
ドライフラワー状態を維持しているアナベル(アジサイ)です。

↑触ればカサッと音を立てて崩れてしまいそうな
アナベルの上で休憩していたのは、
お腹のオレンジ色がきれいなジョウビタキ(推定)です。

アナベルの葉はほとんど残っていませんでしたが、
足元をアメジストセージが彩り、
不思議な色の調和を奏でていました。

↑本来なら春に咲くはずの花たちも。
左からタンポポ、ホトケノザ、ボケ(いずれも推定)。

今年の11月は記録的な暖かさだったというし、
春が来たと勘違いしちゃったのかしら。

広い公園ですが、
エリアごとに趣が違っていて、
目の前に展開される風景を楽しみながら
どこまでも歩いて行けるような気分になってしまいました。

次の予定がある場合は時計を忘れずに、
時間に制限がない日は、
時間を忘れて思う存分散策を楽しみたい場所です。

感染症の再拡大が懸念される状況です。
対策には十分気をつけましょう。

心おきなく花を楽しめる日々が戻りますように。

取材日:2022年11月26日

DATA

荒子川公園

愛知県名古屋市港区品川町2-1-1
TEL:052-384-8787(荒子川公園ガーデンプラザ)
※入園自由
※ガーデンプラザは午前9時~午後4時半開館。毎週月曜(祝日の場合はその翌日)と第3水曜(祝日の場合は第4水曜)、年末年始(12月29日~1月3日)は休館。

交通アクセス

○公共交通機関
あおなみ線「荒子川公園」駅からすぐ。または、市バス「荒子川公園北」から徒歩約5分。
◯車
名古屋高速4号東海線・港明ICから南西へ約3km。
※無料駐車場有り。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。