2020年07月04日
米大統領選の民主党候補者選びで、歴史的な逆転劇が生まれた。序盤惨敗続きのバイデン前副大統領(77)がスーパーチューズデーで復活。その直前の第4戦・南部サウスカロライナ州予備選で、バイデン氏が立ち直る様を目の当たりにした。
バイデン氏の大統領選挑戦は実は3回目だ。過去2回は支持が伸びずにすぐ撤退したため、各州の予備選で勝ったことがなかった。今回も3連敗。「このまま終わるのか」と思われた。
だが、サウスカロライナの投票日夜の集会は様子が違った。他の州では高齢者ばかりで活気がなかったが、若者を含む黒人支持者たちが踊りながら、バイデン氏の初の勝利宣言に盛り上がった。本人もよほどうれしかったのか、これまでになく声を張り、終了後も1時間以上、居残った支持者たちと言葉を交わし、写真を撮っていた。
「勢いに乗るよ」との支持者たちの声に半信半疑だったがその後、次々と勝利。「初勝利の記念に」と持ち帰った「サウスカロライナ バイデン」の青いボードは「うまくいかないことが続いても立ち直ることができる」との縁起物として大切にしようと思う。 (金杉貴雄)