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中国ボアオ ワクチン打たぬ者は

2021年06月16日

 「取材に参加するには、ワクチン接種証明書が必要です」。4月下旬、海南省ボアオ(博鰲)で開催された国際経済会議「ボアオ・アジアフォーラム」。当初は事務局から参加条件として、新型コロナウイルスのワクチン接種が求められた。

 外国記者向け接種は始まったばかりで未接種者からクレームが相次ぎ、結局、未接種でも参加可能になった。だが中国では「本人の自由意思」といっても接種を促す社会的圧力が強く、今後は実際に取材条件になる可能性は高いだろう。

 ボアオで乗ったタクシーの運転手は「大家から『ワクチンを打たないなら部屋を貸さない』と迫られた友人がいる。国際会議があるから接種圧力が強いんだ」とぼやいた。実際、海南省は首都北京に劣らず接種への圧力が強いように感じた。別の街の飲食店では「店員の接種目標が未達成」と、当局による警告ラベルが壁に貼られていた。

 国内感染が抑制されている中国では、副反応のリスクを重く見て接種をためらう人も少なくない。社会全体のために必要なのは分かるが、接種を事実上強制するかのような動きには危惧を覚える。(坪井千隼)

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