2023年01月14日

　１０月に入りロンドンは朝晩の気温が１０度を切ることも多くなった。めっきり寒くなり、困るのが高い光熱費だ。

　ウクライナ危機の影響を受けた世界的なエネルギー高騰で、英国でも光熱費が上昇。１０月からは家庭の光熱費の上限が８割上がって年３５００ポンド超になるはずだったが、政府が緊急措置で年２５００ポンドに凍結した。

　それでも日本円で４０万円強、月平均で３万数１０００円はとても高い。多くの人にとって「ヒート（暖房）かイート（食事）か」の死活問題となっている。

　私も室内でマフラーをし、ダウンジャケットを着てなるべく暖房を使わないようにしている。着膨れの秋を強いられながらも、一番冷えるのが足だ。こちらの人は室内も靴だが、私は日本式に靴を脱いで生活している。しかし、はだしでいると足がすぐ紫になり、とても冷たい。

　重宝しているのが、後輩の奥さんが昨年日本から送ってくれたクリスマス柄の靴下だ。モコモコの肌触りが心地よく、裏には床の滑り止めも付いている。クリスマスにはまだ早いが、心遣いのおかげで、冷え冷えとした部屋の中でも足と気分はぽかぽかしている。　（加藤美喜）