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【富山】春テーマに64人の大作 きょうから 高岡市美術館25周年展

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術  2019年04月10日

春らしい作品が並ぶコレクション展=高岡市美術館で

春らしい作品が並ぶコレクション展=高岡市美術館で

 高岡市美術館は10日から、開館25周年記念コレクション展「お祝い福袋」を開催する。収蔵品の大規模な展示は4年ぶり。元号が「令和」に改まる新しい時代の幕開けにふさわしい春をテーマに、80点を展示する。5月6日まで。

 「風光る」や「龍天に昇る」など俳句の春の季語でジャンル分けし、日本画や洋画、彫刻など作家64人の大作を紹介する。

 市出身の彫刻家・村上炳人(へいじん)(1916~97年)の木彫「華の精」や、日本画家の中村岳陵(1890~1969年)の掛け軸「春草菲菲(ひひ)」など、明るい春を感じさせる作品が並ぶ。

 日本画では石崎光瑤(こうよう)(1884~1947年)が雨の中、木の上で羽を休める雌雄のクジャクを描いた「急雨孔雀(きゅううくじゃく)」や、横山大観(1868~1958年)が岩礁に波が打ち寄せる海から朝日が昇るさまを表現した「海暁(かいぎょう)」など、見応えのある収蔵品ばかり。ロダン芸術の代表的な作品「考える人」の縮小サイズ(高さ38センチ)のブロンズ像も久しぶりに公開する。

 村上隆館長(65)は「美術館が誇る日本を代表する多様な美術品を鑑賞していただき、美術館の存在をアピールしていきたい」と話している。

 開館は午前9時半~午後5時。4月15日、22日の2日間は休館。10連休は開館する。 (武田寛史)