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【石川】文化財に見る信仰の歴史 県立歴史博物館特別展

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 石川  2019年05月08日

初公開の仏像などが並ぶ春季特別展=金沢市の県立歴史博物館で

初公開の仏像などが並ぶ春季特別展=金沢市の県立歴史博物館で

 仏像など県内ゆかりの文化財から信仰の歴史を振り返る県立歴史博物館(金沢市)の春季特別展「いしかわの神々-信仰と美の世界」が、館内で開かれている。国重要文化財や県指定文化財をはじめ、304点が並ぶ。6月2日まで。

 2点を初公開している。1つは、七尾市の久麻加夫都阿良加志比古(くまかぶとあらかしひこ)神社に保管されてきた国重要文化財の神坐像(しんざぞう)。平安時代に作られて以来の公開という。西光寺(金沢市)の「銅造観音菩薩(ぼさつ)立像」も初めてお目見え。鳥取県の大山寺に伝わる国重要文化財「銅造観世音菩薩立像」と関連があるとされる。

 前田家が気多大社(羽咋市)に寄進した縦横157センチの懸仏(かけぼとけ)で、日本最大級と言われる「日輪懸仏」などもある。同館の戸澗(とま)幹夫学芸主幹は「一般公開されてこなかった文化財は意外に身近なところにある。展示をきっかけに興味を持ってもらえたら」と話している。 (小川祥)