ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 静岡 2019年08月07日
「令和」の由来、真淵先生に聞いてみよう-。現在の浜松市出身で、江戸時代に万葉集を研究した国学者、賀茂真淵を紹介する中区東伊場1の賀茂真淵記念館で6日、子供向けの「夏休み学習展」が始まった。
夏休み恒例だが、今年は令和にちなんで新コーナーを設け、万葉集についてのパネルを並べた。
令和の出典は、万葉集巻五の序文にある「初春令月 気淑風和」だ。記念館によると、真淵は研究書「万葉考」で、序文には訳を付けただけの一方、続いて書かれている和歌について手厚く解説しているという。
展示では「真淵は和歌に、日本人の昔からの言葉や心がにじみ出ていると考えていた」としている。序文の原文の意味や万葉集、万葉仮名についての説明も添えられている。
真淵の生い立ちをたどる紙芝居やすごろく、書籍なども並ぶ。Q&Aコーナーでは、「賀茂真淵ってどんな人?」「どんな考え方をしていたの?」など6つを用意し、回答を書いた紙も配っている。
担当者は「家族で勉強できるように展示した。自由研究にも役立ててほしい」と語った。
25日まで。学習展は無料で、同時開催の平常展を見るには大人300円、高校生150円の観覧料が必要。(問)記念館=053(456)8050
(鈴木凜平)